長くなりましたが、今回がこのシリーズの最終回
になろうかと思います。
①家にいる時はテレビをONしっぱなし。
特にどれが視たいというものもないことはないけど、
たまたま目にしたものもつい視始めてしまう。
②視たいものを録画し、視られる時にそれだけを視る。
CM、だらけた場面等は飛ばして視聴、場合によって
は早回しで視聴。
私の思い込みで②の「録画してから視聴している方々」
が面積的に広くなっていますが、ひょっとするとこの
程度の差では済まないかもという気もしています。
①のリアル視聴の方々はそもそも「ながら視聴」が
多く、「視たい番組だけを視る」というタイプでも
ありませんし。
そのため、「視たい番組はどれか?」という視点で
考えると、重視すべきなのは②の「録画してから視聴
している方々」の動向となります。
もちろん、スポンサーが重視するのはどの番組を
どれだけの人が視たか?でしょうけど、その中に
は結果的に視たという消極的な部分も入ります。
そのため、戦略的には「視たいと思ってくれた
番組はどれか?」のほうが重要だろうと思います。
ところがそれは調査されていなく、うっすらと
「総合視聴率」「タイムシフト視聴率」でどこまで
それが出来ているのか?という程度です。
ってことは、①リアル視聴を前提にした各視聴率
調査の結果を元に騒いでもあまり意味がないような
気はします。
結果、「テレビ離れ」「若者のテレビ離れ」と
騒がれても「本当なの?」「録画視聴に移行して
いるだけじゃないの?」とつい思っちゃいます。
2025.8.27
「録画視聴」に大きく移行していることがわかると
テレビは劇的な変化を求められます。
というか変わらざるを得ません。
まず、ゴールデンタイムとか放映時間帯をあまり
気にする必要がなくなって来ます。
①の「リアル視聴」の方々を考えれば、多少は気に
してもよいと思いますが、録画視聴者が圧倒的なら
無視してもよくなって来るでしょう。
そうすると、企業には放映費の安い時間帯での放映
でも勝算が出て来ます。
「ドクターX」「VIVANT」等の人気ドラマ、
人気映画コンテンツは時間帯を問わず、録画されて
視てもらえるでしょうし。
一方でそんな時、ある1つの措置は必要となって
来ます。
映画では新作映画をテレビでバンバンアピールをし、
集客を図るという戦略が定着しています。
「ドクターX」のファイナルもそうでしたし、「鬼滅
の刃」などもめちゃテレビで宣伝しています。
それと同じようにテレビの人気コンテンツをネット
で宣伝する時代になると思います。
「面白そう」と思ってくれた場合、ただ単に録画を
セットするだけで済み、わざわざお金を握りしめて
外に出かける必要もありませんし。
テレビモニターにインターセット回線を接続でき
ますので、将来的にテレビは電波ではなく、インター
ネットでとなるかもしれません。
そうすると、放映時間帯も無意味になり、いつでも
視てもらえる分、人気のある番組は今まで以上に
視聴率が上がるという可能性を出て来ます。
実際の視聴者数に大きな差が出て来るでしょうねえ。