王さんのファンだった私が長嶋さんをより好きに
なった日にちはわかります。
1974年8月7日です。
場所は、当時の中日球場ライトスタンドですね。
その時は知る由もなかったのですが、その年は
長嶋さんの引退された年で、彼の成績も超低調。
「打率が2割4分4厘」、「本塁打15本」ですので、
彼の年次成績の中では最低です。
でも、この日、長嶋は2本のホームランを打ったん
ですね。
恐らく、彼の現役最後の1試合2ホーマー。
そして、ファンになったのはその点ではなく、
試合前ですね。
試合前に巨人軍の選手たちが整列したまま整然と
外野スタンド前をランニング。
この画像は引退セレモニーの時の長嶋選手ですが、
中日球場でもこんな感じで両手を振りながら笑顔で
外野席のファンに手を振って回っていました。
他の巨人選手は?と言えば、王さんを始めとして
整然と整列したままファンの方は見ずにランニング。
整列したままランニングをしている他の選手たち
からは全く離れ、長嶋選手は一人だけでニコニコし、
ファンに手を振って回っていました。
「なんだ、この人?」と思ったんですが、ずっと
ニコニコしながら全ての客席の前をゆっくりと通過。
後楽園でならそれはまだわかるんですが、ここは敵地
中日球場。
しかも、ほとんどがドラゴンズファンばかりと
思われるスタンドも「ナガシマ~ッ!」と大歓声。
あの天真爛漫の笑顔を見せられると、やっぱり好きに
ならずにはいられません。
2025.6.27
この試合、覚えていたのは、長嶋が2本ホームラン、
王さんと中日のマーチンが1本ずつ。
巨人の先発が関本四十四で、中日が松本幸行。
ONアベック砲が炸裂したのに、最後は鈴木孝政と
いう高校を出たばかりの速球投手に抑え込まれ、
ジャイアンツが負けたということです。
で、検索するとこの試合だったんだということが
わかったんですが、こういうデータをアップして
くれている人がいて、今、確認することが出来ます。
それにしても、鈴木孝政さん、球が速かったです。
更に王さんのホームランはライトスタンドにいた
私らの頭上を超え、ライト最上段へ。
売店に行ったら若い女性がひきつけを起こしたような
症状であられもない姿で倒れ込み、それを多くの人が
取り囲んでいるということもありました。
もう50年前の話ですが、結構、覚えているものです。
ただ、この試合、長嶋さんが1番バッターだった
ことは覚えていませんでした。
打撃不振でそうなったんでしょうけど、「4番サード
長嶋」のイメージが強すぎですねえ。
ええ、ドラゴンズは一番髙木、二番谷木、三番は井上、
4番マーチンだったと思います。
歌のとおりです。