フォークは物心ついた時には既に知っていました。
箸よりも先に使い出しますし。
少し大きくなると、「フォークリフト」という
機械を目にするようになります。
荷物を載せている姿しか基本的には見ませんので、
知っている単語がまず引っ掛かり、「フォー
クリフト」という機械だと思っていました。
「フォー」が「4」ということは分かるけど、
「クリフトってなんだ?」ということが、
子供の頃からの長年の疑問でした。
で、結構大きくなってから右側の荷物を載せて
いない状態を見た時に天啓のように気付いたん
ですね。
「フォーじゃなく、フォークなんだ。
フォークのように荷台が分岐しているリフト。
な~んだ、そういうことか」と。
自分の中では感動的でした。
「フォークボール」も子供の頃からの長年の疑問
でした。
元祖杉下茂投手の現役時代は見てないですが、
阪神の村山実さんの「フォークボール」は「伝家の
宝刀」という言い方をされ、非常に有名でした。
でも、「フォーク? ボール? 」なんですよね。
そう思ってしまった子供は多いと思うんですが、
ボールにフォークが突き刺さっているイメージ
しか湧かないんですよね。
そして、これも大きくなり、実際にフォークボール
を投げてみようとか思うようになり、握りが二本の
指で挟むから「フォークボール」と気付きます。
私はフォークに関する二大疑問を解決するのに、
十数年を要しました。
2025.6.2
まだ小さかった頃、従弟のうちに行くと、
少年サンデー、少年マガジン、少年画報が、
ずら~っと置いてあったんですね。
で、当時は、「ちかいの魔球」とか、「黒い秘密
兵器」「どろんこエース」といった野球漫画が
全盛期(今もと言えば今もでしょうけど)。
その中では「魔球」とか「超球」とか呼ばれる
あり得ない変化球が花盛り。
ボールが2つに見える魔球、いやいや4つ、
5つに分かれる魔球、消える魔球、燃える超球。
アイディア合戦という状態で各漫画ごとにいろ
んな魔球が登場し、それらが最後に巨人の星の
大リーグボールにつながったと思います。
そして、「魔球」という言葉は杉下茂さんの
フォークボールが元祖だったと知ったのは
高校生になってから。
その言葉に触発され、野球漫画の中で様々な
魔球が考案されたんでしょうけど、元祖を知ら
ない私は、魔球は漫画の中だけと思っていました。
それが実は本当に存在し、杉下投手のフォーク
ボールが当時、「魔球」と呼ばれていたことを
知った時はそりゃ驚きました。
そして、例えば現在のダルビッシュ投手が操る
様々な変化球。
あんなに曲がるなんてまさに「魔球」だと思います。