昨日の「ちょっと待てよ」という部分について
なんですが、「平均寿命」って「0歳児の平均余命」
のことです。
 
ですので、下の表の平均寿命で考えるのではなく、
 

 
この下の平均余命の表で考える必要があります。
 
②で記載しましたニッセイからの引用でも
「(2)・・・平均余命が、さらに伸びると見込まれる
　こと」という記載もあります。
 
大きな差はないんですが、厳密に考えると「平均
余命」でとなります。
 

 
「平均余命」「平均余命＋(年金受給開始)年齢」
「損益分岐点年齢(受給開始＋11.9歳)」を上記の
表を利用してまとめると、次のようになります。
 

 
いずれの年齢から受給開始としても、平均では損益
分岐点を超えて来ます。
 
低い年齢での年金受給開始ほど、損益分岐点到達の
可能性が高まるのは当然なんですが、この表でいく
と、75歳の受給開始でもおつりが来ます。
 

 
そして、
改めて、この表。
 
早くに年金受給を開始すると、損的分岐点年齢への
ハードルは低くなるんですが、長生きした場合、
遅い受給者の方々に次々と抜かれることになります。
 
最終的な「総受給額」を重視するかたの場合は、
長生きをすればするほど、地団太を踏むという
ことになるのかもしれません。
 
つづく
 
2025.6.14
上記の話は平均での話です。
 
そのため、それに加えて自身の現在の体調や、
先々の見込みがどうかということが大事になって
来ます。
 
これが実は一番難しいところなんですね。
それが分かってりゃ苦労しないよということなん
ですが。
 
「俺、タバコ吸うしなあ。」
「俺なんてその上、酒をガバガバだしなあ」
「親父、結構、早くに死んだしなあ。」
 
と、マイナス要因ばかり頭に浮かぶ人々もいる
でしょうし、
 
「うち、おじいちゃんもおばあちゃんも長生き
　だったし。」
「酒もたばこもやらないし」
「毎日運動もしてるし、食事にも気を遣っているし」
 
と楽観的に考える方々もいるでしょう。
 
でも、その予想通りになるかならないかは、
最後が来てみないとわからないんですよねえ。
 
タバコを吸いながらテレビのインタビューに
にこやかな顔で答えられていた100歳過ぎの
お爺ちゃんもいましたし。