「ようやく年金をもらえる」と思ったら、病気に
なってしまって楽しみにしていた旅行等へ行けなく
なり、繰下げ受給にして「損」をしたという事例。
自分が後悔する分には別にいいんですが、極端な
例を持ち出して、あることを否定しようとする人は
このように多いです。
あることを否定したい意図だけが優先している場合
などですね。
たいていはある一面を強調しての一点突破を狙って
来るんですが、多くの場合、他面を突かれ、あえなく
撃沈ということになりがちです。
「どこのコースでもキャンセル料なんか取らんわ!」
「この状況ならどこのコースでもクローズだわ!」
元々の意見にウソが混じっているため、こういう
ことを言われる方々、あえなく撤退されて行きます。
一方で、当然ながらレアケースと言えますが、年金
受給の繰下げを考える場合、注意をしなければなら
ない点もあります。
年金の繰下げ受給
それは日本年金機構の↑このページに記載されて
いるのですが、少々注意が必要かもという点のみ
抜粋して記載してみます。
細かなことを書いても読んだら直ちに忘れてしまう
かたも多いでしょうし、読む気の起きないかたも
多いでしょうからちょっとだけ。
繰下げの注意点
繰下げをする際は、以下の点にご注意ください。
1.加給年金額や振替加算額は増額の対象になりません。
「あれっ?俺はこれ、受け取ってる」というかた
のみ、しっかり確認をしてください。
4.65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日
までの間に、障害給付や遺族給付を受け取る権利
があるときは、繰下げ受給の申出ができません。
該当しそうなたのみご留意ください。
5.66歳に達した日以後の繰下げ待機期間中に、他の
公的年金の受給権(配偶者が死亡して遺族年金が
発生した場合など)を得た場合には、
その時点で増額率が固定され、年金の請求の
手続きを遅らせても増額率は増えません。
このとき、増額された年金は、他の年金が発生
した月の翌月分から受け取ることができます。
配偶者になにかあった場合は、なにかあるかも
しれません。なにもないかもしれませんが。
そんな時は配偶者の年金の件も確認する必要が
あるでしょうから、「念のため、年金事務所に
確認をする」とだけ覚えておいてください。
2025.6.17
年金受給の繰下げをした場合、72歳で年金受給を
開始したけれど、73歳で交通事故、或いは病気で
亡くなったというケースは起こり得ます。
その場合、そりゃ損得意識の強い人は「損した」
「大損した」と思うかもしれません。
薄れつつある意識の中で。
でも、その分は、誰かが余分に得をするのではなく、
次世代の年金支出資金に回っていきます。
或いは、普通よりも長く生きた知合いがいれば、
彼らの90代、100代の生活資金に回っていきます。
そして、支給の総額は少ないかもしれませんが、
ご本人には亡くなられるまで、きちんと年金が支給
されます。
ですので、それはそれでいいんじゃないかなと思って
います。