そりゃ損得意識の強い人は年金受給中に生死を
さまよった場合、「損した」「大損しそう」と思う
かもしれません。薄れつつある意識の中で。
こちらは映画「タンポポ」の中で、餅がのどに
詰まり、掃除機で吸い出してもらおうとしている
大滝秀治さんです(役柄としてですが)。
大滝さんはこの騒動の中、
「このまま死んだら大損じゃねえか!」
と思い、息を吹き返したのかもしれません。
まあ、大滝さんはそういう役ですので、「この掃除機
の口、ちゃんど消毒したのか?」と思っていたのかも
しれませんが、大爆笑シーンでした。
あとはそうですねえ。
年金で大きな話題となったのは、
「年金だけでは生活していけない。
老後資金として2,000万円が必要」
という話ですね。
でも、これは年金だけで生活していければ、問題の
ない話となります。
結局、「老後資金として2,000万円が必要」という
のは、固定収入<平均生活費というケースにおいて、
毎月の赤字を埋めていくのに必要という意味です。
ですので、固定収入>平均生活費というように
固定収入のほうが多ければ、極論を言うと貯金
なんてなくてもまず大丈夫です。
あるに越したことはないですが。
更に言えば、固定収入といった場合、株式の配当
だとか家賃収入なども含まれて来るかもしれませんが、
これらは絶対ではないです。
それに比べ、年金というのは固定収入中の固定収入
とも言えますので、これを軸に考えることが重要な
ことのように思います。
2025.6.18
他には、
「早く受給して、早く受給した分を投資に回した
ほうが繰下げ申請するよりも有利」
という話でしょうか?
これよりも高利回りで稼げる人であれば、とっくに
十分な資金を確保しているんじゃないかという気も
します。
そして、もちろん上手く行く場合もあるでしょう
けど、取り返しのつかないことになる場合もある
ことでしょう。
退職を機に投資を始め、失敗につながった例こそ
いくらでもあり、「甘い囁き」という気もします。
恐らく、固定収入が生活費を上回っている状態を
確保することが最優先で、その上で余剰資金が
あるならそれでという話だろうと思います。
追記ですが、上記の表は年金保険料の納付が65歳で
停止した場合です。
65歳以降も納付を続ければ当然、この表を上回る
年金額となります。